「工場の設備保全って聞いたことあるけどなにしてるの?」
「きついって聞くけど実際きつい?楽しい?」
そんな疑問を抱いている方はいませんか?
結論から言うと、設備保全はたしかにきつい業務です。
きついと思う理由は人それぞれですが、壊れた機械はどうにかして直さなければなりませんし、場合によっては高所や狭い場所での作業になるのできついと思ってしまうことがあります。
どの範囲の機械を管理しているかは企業によって様々です。
工場全体の機械を安全かつ正常に動かすために点検・修理を行い、経験や知識を必要としますが、個人的にはきついけどやりがいを感じられる仕事だと思っております。
今回の記事では工場の設備保全きつい点5選と主な仕事内容と、きついを良くする対処法を解説します。

設備保全に興味が湧くかもしれません!
- 仕事内容
- きつい点とそれを良くする方法
- 設備保全の心得
工場設備保全の主な業務

もしかしたらこのような3つの言葉を聞いたことがあるかもしれません。
- 予知保全
- 予知保全
- 事後保全
設備保全は主にこの3つの事柄で成り立っていますが、言葉だけ見ても正直よく分からないですよね。
簡単に説明します。
設備保全業務
【予知保全】機械の不具合が起きる予兆があった時、故障する前に点検・修理を行う
【予防保全】機械動作を良好に保つため、定期的に点検・修理・改善を行う
【事後保全】機械の不具合が発生してから修理を行う

➀機械が故障する前に点検したり、修理をする。
➁機械に不具合が起きないよう定期的にメンテナンスをする
➂故障してから修理する。
ざっくり言うとこんな感じの仕事です!
機械点検・修理以外の工場設備保全の仕事は?

結構知らない方は多いと思います。
他の仕事は意外にも多くあり、交換した部品・する部品を調査し発注したり、改善したい機械の箇所をどう改善するか考えたり、図面を書いたりなどいろいろあります。
毎日決まった業務もありますが、決まった業務ばかりではなく日によって様々な機械に触れるので基本的に飽きにくい仕事です。
逆に、機械トラブルが重なった日などは、「また違うことやるのか」なんて思うこともあります。
工場設備保全のきつい点


主にきついと思ってしまう点5選を紹介します。
機械の動作、部品の交換方法を覚えるのが大変
点検・修理を行うにはまず機械の一連の動作を理解していなければなりません。
動作を理解することで、ここの部分が動かないならここの部品に問題がある。
一応機械は動くけどいつもより動きが遅いから汚れていたり油の潤滑不足なのか。など動作からある程度の予測がつきます。
仮に予測がついても部品の外し方、付け方が分からないと作業にならず、細かい機械動作とたくさんある部品の交換方法を覚えるのが結構大変です。

扱っている機械が多いともっと大変。
1回で覚えられる量には限界があります。たくさん覚えようとすると逆に覚えられなかったり、中途半端に覚えてしまいます。
極端なことを言うと1日1つなにか覚えれば1年でたくさんのことを覚えることができます!その覚えたことを忘れないようにメモすることも非常に重要です。
入社時はなにも分からないので、早く覚えてもらおうと先輩からいろいろなことをいっぺんに教えてもらう場合もあると思います。そういう時こそメモを活用し、分からないことはそのままにせず、都度教えてもらいましょう!
危険な作業をする場合がある
作業する場所によっては危険が伴う仕事です。
例えば、高所にある配管を修理する場合落下の危険がありその配管が熱いとヤケドする恐れ、機械装置の中などに入る場合は誤作動によって機械が作動し、挟まれて災害が起こる可能性もあります。
危険と隣り合わせの作業も多くあり、ケガをするリスクがあります。

工場ではいろいろな災害が発生しています。
危険な用途は様々ですが、会社で決められたルールを守っていれば大抵の危険は防げます。慣れ始めた時に災害は起こりやすいので作業前の段取りや、事前に危険箇所の確認が大事です。
機械のロックアウト(動力源の遮断)、保護具の着用、工具の正しい使い方を守り、ケガをしないようにしましょう!「ちょっとの作業だし面倒だからいいや」、「別に保護具が無くてもケガしないよ」このような考えがある時こそ災害は発生してしまいます。
ルール、手順をしっかり守り、自分の命を守って作業しましょう!
汚れ作業が多い
作業する場所、機械部品の汚れで自分が汚れたりします。
油汚れ、ホコリ汚れ、扱う製品による汚れ(ゴム、粉、薬品とか)など現場の環境にもよりますが、気を付けていてもどうしても汚れてしまう作業があります。
私の場合は、油まみれになって数回作業着を着替えることもありました。

きれいな現場だと良いですが、やはり汚れることは多いですね。
汚れると気持ち的にも嫌ですし、汚れで滑ってそれが災害に繋がってしまうこともあります。
作業前に掃除を行って汚れることを防ぎましょう。汚れがひどい場合は軍手ではなくナイロン製の手袋を使ったり、紙つなぎを使ったり、会社で準備されていることがほとんどなのでしっかり活用しましょう!
ですが、どうしても汚れてしまうことがあるので他に着替えを準備したり、汚れたらすぐ拭き取ったりして対処しましょう!
現場の人によって機械が壊れても対応しなければならない
現場の人のオペレーターとしての技量不足で機械が壊れても、修理しなければなりません。
人間なので技量・知識・経験の差があり、間違った方法で機械を動かして壊れるなんてことも多いです。そのような場合でも生産を続けるには機械を修理するしかありません。
オペレーターによって左右されるので、同じ部分をすぐ壊されることもあります。

オペレーター次第で作業が増えたりします。
このような場合は正しい機械の扱い方、どうしてそのような故障が起きてしまうのか説明してあげましょう!
現場のことなので現場でしっかり教育してもらうことが良いのですが、作業者のミスが自分の作業の増加に繋がってしまいます。悔しいですが丁寧に教えてあげましょう!
そうすることで次からのミスが減り、人的に機械が壊れることは減少します!
早く修理しなければと思いプレッシャーを感じる
機械の故障で生産停止時間が長引くと、急ごうとしてプレッシャーを感じてしまいます。
故障の度合いによって長時間機械を止めなければならないこともあります。その分、会社の損害にも関わってくるので焦ってプレッシャーを感じてしまいます。
前述で現場の人の話をしましたが、逆に自分の技量不足によって修理に時間が掛かると余計に焦ってプレッシャーを感じてしまい、きつくなってしまいます。

焦ると余計に作業効率が悪くなり、悪循環が起きてしまいます。
長時間の停止は疲労も溜まりますし、焦りも出てきます。そんな時こそ焦らず、小休憩などを挟みながら作業しましょう。
疲労や焦りがあったら何に対しても良いことがありません。私はそういう時、会社の損害のことなどは正直考えていません。笑
疲労が溜まり、集中力も掛け、必ず作業に支障が出てくるのでそういう時こそひとつひとつの作業を確実にこなし、焦らず修理しましょう!
慣れていなければ時間が掛かるのも当然のことなので、あまり気にしすぎないようにしてください。
工場設備保全の心得

工場の中で1番危険な作業があるのは設備保全だと私は考えています。
設備保全は非定常な作業が多いです。非定常な作業が多いということは慣れていない作業もありますし、手順が分からないのに手を出すとケガをするリスクが高くなります。
なので、設備保全の業務で特に大切なのはケガをしないで安全第一で作業をすることです。
作業が多少遅れたり、少しのミスがあったとしても安全に配慮することが最も重要です。
まとめ

今回は設備保全のきつい点5選と主な仕事内容、きついを良くする対処法を解説しました!
設備保全の仕事はきつい点が確かにありますが、工場全体の機械を管理する仕事なので非常にやりがいを感じることができます。
企業によって管理する範囲は様々ですが、機械を直すことに興味があり、責任感もあれば楽しいと思える瞬間が必ずあります。
機械に詳しくなくても経験を重ねればできるようになる仕事です。実際に私がそうです!
危険は伴いますが、社内のルールを守り安全第一で頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。

以上!まるしばでした!
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