工場で働いているとほとんどの企業では「改善提案」というもの提出する制度があります。月1件だったり、年○件など目標が設定されています。
これって正直かなりめんどくさいですよね。
そもそもネタが浮かばないし、やる気も出ないし、提出期限が迫るとすごく嫌な気持ちになります。でも提出しなきゃいけないからストレスを感じている人が多いと思います。
今回の記事ではそんなストレスを感じている人に向けて、簡単にネタが見つかる5つの方法と、改善提案が簡単に書ける4つのポイントを紹介します。
- 簡単なネタ探し5選
- 改善提案を簡単に書くための4つのポイント

むしろ目標件数より多く提出できるかもしれません!
工場の改善提案ってめんどくさい?

月1件をノルマにしている企業は多くあり、毎月提出をするのはかなりめんどくさいです。
そのめんどくさい作業を楽にするために簡単な方法と書き方は伝授いたします。
改善ネタを見つける簡単な5つの方法

ネタって探せば山ほどあるはずのに考えてる時に限ってネタは出てこないものです。
5つの観点を意識すれば、ネタは意外とすぐ出てきます。
①5Sから見つける
②危険箇所・行動から見つける
③物自体の変更で見つける
④作業の手順で見つける
⑤機械部品・動作、様々な改造で見つける

今から5つの方法を皆さんに伝授します!
①5Sから見つける
工場では5S活動というものがあり、要するに「職場環境の美化に努めましょう」という活動です。
5Sを活用すれば機械でも、材料の置いている棚類でもネタが見つかります。
例えば機械関係の5S改善ネタだとすれば、
- プレス機を週一回掃除するように点検表を作った
- コンベア機の細かいところまで掃除できるように専用のブラシを準備した
掃除するための用具、維持するために必要なもの(点検表や掃除後の写真など)を掲げて改善につなげることができます。
棚類だとすれば、
- 整理整頓をして置き場の表示をした
- 棚に専用のケースを置き、物の分類をして取り出しやすいようにした
表示を掲げたり、細かい部品の分類をしたりすればそれだけでも改善のネタとしての材料を確保できます。

身の回りの物が汚れていないかを確認しましょう!
②危険箇所・行動から見つける
工場内では機械を扱うので危険なところが多くあります。
この「危険」は改善のネタとしては非常に有効です。
- この機械の下は狭くて、入る時に頭をぶつけやすいからクッションを付けた
- この機械の上に登るための階段は急いでいると1段飛ばして昇降してしまう時があり、危ないので「昇降時段差を飛ばさない!」の表示で注意喚起した
本来であれば危険源を完全に除去することが望ましいですが除去できない危険もあります。
危険を緩和するものだったり、注意を促す対策を施すだけでもリスクを減らすことができ、改善にも繋がります。

危険な箇所・行動はないかもう1度思い返してみましょう!
③物自体の変更で見つける
働いていると「この工具大きくて使いづらいな」、「この軍手がもう少し耐久性あればいいのに」などいろいろと不便な物を使うことがあると思います。
この不便な物を変更すれば立派な改善ネタです。
- 手のサイズに合う工具に変更したので作業が楽になった
- 軍手を革手にすることで耐久性も上がり、作業もしやすくなった
物を直接変更してしまえばそれは紛れもなく改善になります。
金額によっては改善が難しい場合もありますが、普段使うちょっとしたものであれば会社ですぐ購入してもらえます。

普段使う物で不便な物はないか考えてみましょう!
④作業の手順で見つける
モノをつくるには必ず手順があります。
でもその中で無駄なことや、疲れてしまう手順が存在するかもしれません。
それを省けば作業性が良くなり、改善になります。
- 製品を10個単位で運んでいたけど軽いから15個単位で運ぶようにしたら往復する距離が減って楽になった
- ベルトコンベアで流れてきた製品を1人ですべて振り分けして、疲れるから2人作業にしたら身体の負担も減って生産効率も良くなった
いつもしている作業はそれが当たり前になっているので改善っていう考えにならないかもしれません。
そのいつもの作業の中にも改善できる点がある場合があります。

いつもしている作業で無駄、疲れる作業はないか振り返ってみましょう!
⑤機械部品・動作、様々な改造で見つける
こちらの場合ネタは思いつきますが、実施できるかどうかは難しいところです。
その分、実施できれば大幅な改善につながる可能性が高いです。
例えば部品の改造だと、
- この金属製のシャフト(棒のこと)ってすぐ摩耗して折れるからもっと硬い材質にすれば摩耗が減って壊れにくくなるかも
機械の動作だと、
- 現在プレス機は3秒に1回プレスするけどこれが2.5秒になったら生産性が上がってもっと製品がつくれるし、予定数が終わらなくて残業になる日も減るかも
このような発想は結構出てきます。しかし、改善には莫大な費用が掛かったり、物理的に不可能な改善だったりします。素人に可能か不可能かの判断は難しいです。
そういう時は、設備保全の人たちに自分の案を出して相談してみましょう。低費用で部品の改造が実施出来たり、電気的の回路を少し変更するだけで動作が早くなったり、意外と簡単に改善できることもあります。

改造したい部品や動作の改良ができるのか、1度設備保全に相談してみましょう!
改善提案の簡単な書き方

企業によって書き方の決まりは様々ですが、用途はどの企業でも一緒です。
『改善前』の姿と『改善後』の姿を分かりやすく伝える。
①写真を活用
②題名を付ける
③説明文は対称した文章を書く
④色を活用する
これだけです。実はめっちゃ簡単なんです!

簡単な書き方も皆さんに伝授します!
①写真を活用
これすごく大事です!
極端な話、写真さえあれば半分は終わったようなものです。笑
改善前の写真と改善後の写真を撮れば、パッと見て伝えることができます。前と後の写真は同じ角度で撮るとより見やすくなります!

改善提案は写真と文章で伝えるので、見てすぐ伝わる写真が最重要ですね!
②題名を付ける
前述で写真が大事と言いましたが、さすがに写真のみだとちょっと伝わりにくいです。
なので改善前と改善後の題名みたいなもので分かりやすくしましょう。
・掃除の点検表がない
・物の置き方が乱雑になっていた
・軍手がすぐ破ける
・点検表を作成した
・ケースに分類して整理整頓した
・革手に変更した
題名を付けることで前と後の状況がすぐ分かります!

題名は文字を大きくしたりして目立つようにしましょう!
③説明文は対称した文章を書く
説明文が1番めんどくさいところですが、改善前で書いたことと対称の文章を改善後に書くだけです。
・掃除の点検表がないので点検項目が分からない
・細かい部品を棚にそのまま置くから乱雑になってしまう
・部品のバリが多くて軍手がすぐ破ける
・点検項目が分からないので点検表をつくった
・ケースを設置して細かい部品を棚にそのまま置かないようになった
・部品のバリは多いが革手を着用することで破けなくなった
このような感じで対称した文章を書けばオッケーです!

改善前の文章さえ書けばあとはそれを対称に書くだけです!
④色を活用する
色を使い分けることで、より見やすい改善になります。
改善前を赤枠で囲う、赤文字で書く
改善後を青枠で囲う、青文字で書く
など色別を行うとさらに改善の見やすさがUPします。

色によって前と後の違いがさらに分かりやすく伝わります!
まとめ:改善提案はコツを掴めば案外簡単

今回は簡単にネタが見つかる5つの方法と改善提案が簡単に書ける4つのポイントを紹介しました!
めんどくさいと思う改善提案でも観点を変え、書き方のコツを掴めば案外簡単です。
本当にネタが思いつかない時は周りの人に相談するのも良いですね。自分では思いつかない改善ができるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。

以上!まるしばでした!
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