
工場で働いているけどなんか負け組感あるんだよね…。
しかも工場勤務は負け組って聞いたこともあるし。
実際に働いていてこのように感じている方もいれば、工場勤務は負け組だ。などを聞いたりしたことがあるかもしれません。
主に「単純作業・重労働・危険作業」このようなイメージからそう感じたり、思われてしまいます。
たしかに場合によっては負け組と感じてしまうこともありますが、その逆で会社によっては工場勤務は勝ち組と感じるパターンもあります。
今回の記事では工場勤務が負け組と感じてしまうパターンと勝ち組と感じるパターンをご紹介します。
- 工場で働いていて負け組と感じてしまう
- 勝ち組のパターンを知りたい
- 負け組と感じたときの考え方を知りたい

勝ち組と思えるパターンや負け組と感じたときの考え方を知ることで、今の状況を打開できるかもしれません!
工場勤務は負け組?

工場で働いていて自分が負け組だと思ってしまう・思われてしまう理由はいろいろあります。
➀単純作業だから
②肉体労働だから
➂危険だから
④スキルアップしにくいから
➄年収が低いから
このような理由があるからと言って必ず負け組というわけではありません。
しかし、このような理由があることで『負け組』という名が付けられがちです。
➀単純作業だから
工場と言えばよく聞く言葉だと思います。
ライン作業では、決められている作業を決められた手順通りにこなせば仕事が成り立ちます。
もちろんこの決められた作業の中ですごく単純で比較的楽な作業も存在しますが、その反対で作業が複雑で何回も経験をしてようやく覚えられる作業も存在します。
しかし世間的には、

マニュアル通りの作業を淡々とやっているだけだから誰でもできるんじゃないの~?
こう思われてしまうことが多いかもしれません。
実際に作業をしている人でも「やりがいを感じない」という意見もあるのが現実です。
このような理由から工場勤務は負け組と呼ぶ人もいます。
すべての作業で『簡単』『単純』とは言えません。長年の経験やコツ、身に付いた感覚で製品の質が左右されるモノもたくさんあります。やりがいを感じる作業もあり、なにより人が使用するモノをつくっているので人類の生活に大きく貢献しています。

仮に『簡単』『単純』作業だとしても、そう思われている作業で給料を貰えているのはむしろ【勝ち組】という捉え方もできます。
②肉体労働だから
昔と違って様々な技術が進化しているので、手作業だった製品が自動化になったり、重かったモノが軽量化されていたりなど時代の変化に伴い楽になってきています。
ですが未だに肉体労働で作業をしている現場もあるので、環境が良い職場に比べたら身体に負担は掛かります。

身体に負担を掛けて流れ作業はきついし負け組でしょ。
肉体労働=負け組
というわけではありませんが、身体が疲れるので肉体労働が多い作業だと単純にきついです。
➂危険だから
先に言いますが、危険だからと言って負け組にはなりません。
しかし、工場には危険な箇所が多くあります。
・生産機械に巻き込まれる(プレス機、ベルトコンベア、回転機械など)
・フォークリフトと衝突事故
・床の汚れで滑って転倒
ほんの一部ですが身の回りに様々な危険が潜んでいます。

危険と隣り合わせはヤバイね。
危険と隣り合わせですが、決められたルールを守って作業をしていればケガをすることは滅多にありません。
災害が発生するとき
・ルールを無視、ルールを知らない
・点検をしていない、確認不足
・ヒューマンエラー(人間が原因となって起こる失敗や過誤のこと)
災害は人による原因がほとんどです。
危険と隣り合わせなものの決められたルールをしっかり守ればその危険を防ぐことができます。
④スキルアップしづらいから

単純作業だとスキルアップは見込めなそうだね。
単純作業が多いとスキルアップしづらいのは事実です。
同じ作業が多いとその作業に関する技量を磨くことは可能ですが、新しいことを身に付けるのは難しくなります。
部署移動や日々違う作業があれば同じ工場内でもまったく違う作業に携わることができるので、
工場=スキルアップできない。
とは限りません。
しかし、環境によってはスキルアップが望めず『自分は負け組なのか』と思ってしまう可能性はあります。
➄年収が低いから
生活するにあたって年収に不満がなければ問題ありませんが、年収が低いと制限を掛けながら生活することになるので負け組と感じてしまうことがあります。
年収が低いとモチベーションは確実に下がりますね。

工場ってなんとなく年収が低いイメージがあるけど実際どうなの?
これは工場だからというより勤めている会社や年齢によって違いがあり、日本の平均年収約400万円を上回る工場もあれば下回る工場もあるので、工場だから年収が低いというわけではないです。
工場勤務で勝ち組パターン

工場勤務で勝ち組と思えるパターンも多くあります。
①年収が高い
②休日が多い
③残業や休日出勤がほとんどない
④作業環境が整っている
⑤メーカーなど誰もが聞いたことのある会社
⑥福利厚生がしっかりしている
⑦人間関係が良い
すべてが当てはまることは難しいですが、当てはまる数が多いほど勝ち組に近づけます。
①年収が高い
日本の平均年収はもちろん、年齢別平均年収でも上回る企業はたくさんあります。
特に大手企業ですと年収は高い傾向にあり、中小企業と比べ基本給のベースや昇給額、手当の額が違うのでここで差が生まれます。
※出典 国保庁『民間給与実態統計調査結果(2021年)』によると製造業の平均年収の男性が593万円、女性が317万円となっており決して低い数字ではありません。
年収が高くて嫌だ!と思う人はいないはずです。生活にもゆとりができ、欲しいものも買えたりなど良いことが多いです。
年収が高いという面では間違いなく勝ち組になります!

中小企業でも年収が高い場合もあるので働く会社次第にはなります。
②休日が多い
休日が多い工場では、以下のような休日をしっかり採用しています。
これらすべてが当てはまると休日が多く、年間120日以上になることもあり、単純に考えると1年の1/3が休日になり、さらに有給休暇を取得すれば130~140日くらいの休日を確保することも可能です。
休日が多いと家族との時間、自由な時間、疲れもしっかり取ることができるので勝ち組として扱われます!
私の親世代ですと、そんな休むくらいなら働いていた方が良い!
と言う人もいますが、休みが多くて損することはないと私は思います。笑
ちなみに日本の労働者1人あたりの年間休日数の平均は115.3日となっています。
参照:令和4年就労条件総合調査
③残業や休日出勤がほとんどない
残業や休日出勤があった方がお金が貰えるから良いと思う人もいますが、世間的に残業や休日出勤がほとんどないことは勝ち組に分類されます!
残業や休日出勤は純粋に疲れる。それとプライベートの時間も少なくなります。
プライベートの時間はお金で買うことのできない貴重なものです。
これを確保できることはとても重要ですね。

疲労が溜まるときついですよね…。しっかり休めるからこそ仕事を続けることができます。
④作業環境が整っている
整っていれば勝ち組とは一概に言えませんが環境面が整っていれば快適に作業ができます。
・空調設備が備えられている
・身の回りがキレイで衛生的
・棚が整理整頓されていて使いやすい
工場なのでどうしても汚れやすくなってしまいますが、日頃の5S活動がしっかり行われていればキレイな状態を保つことはできます。
汚い場所とキレイな場所を比べたらもちろんキレイな場所で作業したいですよね。
作業環境が整っていると気持ちもよく、気分も上がり作業しやすくなります。
⑤メーカーなど誰もが聞いたことのある名前
車メーカー、機械メーカー、食品メーカーなど誰もが聞いたことのある名前の工場で働いているだけで社会的な信頼を得ることができるので、言わば勝ち組です。
有名メーカーですと比較的年収も高く休日もしっかりあり、様々な制度が整っている場合がほとんどです。
住宅や車のローンを組む際も審査が通りやすく有名な名前というだけで得する特典を自然にゲットできます!

住宅や車のローンなど、会社以外のメリットが結構大きいので嬉しいですね。
⑥福利厚生がしっかりしている
福利厚生は各種手当や補助、保険、各施設の割引券配布など、充実した生活を確保するため従業員に向けたサービスのようなものです。
なにより手当や補助の恩恵が大きく、
手当ですと夜勤手当・住宅手当・資格手当
補助ですと社員食堂・通勤費・家賃補助
会社によって異なりますが、このような良いことがたくさんあります。
これらが充実していると健康で豊かな生活を送りやすい環境がつくられ、さらにベースの賃金にプラスでお金が貰えるので勝ち組と言えるでしょう。
⑦人間関係が良い
生きていくうえで人間関係はとても重要なので、関係が良ければ人間同士のストレスがなく勝ち組ですね。
『人間関係が悪い』という理由があって会社に行きたくないと思ってしまう人は多いはずです。
逆に人間関係が良いと、

仕事めんどくさいけど明日もまた頑張るか
このような考えになり、仮に作業内容でちょっと不満がある場合でも愚痴を言ったり、コミュニケーションを取れば不満も一旦リセットできることもあります。
お金も大事ですが、人と人の繋がりはお金では買えない超重要なものです。
工場勤務で自分が負け組と感じたとき

負け組・勝ち組をご紹介しましたが、結局は人によって感じ方が違います。
続いては自分がもし『負け組』と感じてしまったときの考え方をご紹介します。
①他と比べない
②良いところを見つける
③自分が良ければ良し
④転職をする
このような考え方をすることで負け組と感じてしまうことが解消されるかもしれません。
①他と比べない
自分が嫌な状況に立たされるとどうしても他と比べてしまいます。

○○の会社は年収高くて良いな~。
会社の隣の△△工場ってすっごい大きいし建物キレイだよね。
他のここが良い。いろいろな良いところを想像して自分は負け組だと思い込んでしまいます。
その気持ちはすごく分かりますが、正直他と比べたところでなにひとつ今の状況から変わることはないです。
そしてなにより他の良いところを想像して比べているだけで実際には過酷な仕事内容、環境が悪い可能性もゼロではありません。
今の状況を打開したい場合は、なにか行動を起こすことが必須です。
なので他と比べる必要はありません。他と比べてなにか行動に移せることなら比べることもアリですが、どちらかと言えばどうやって今の状況を打開するかを考える方が有効的です。
②良いところを見つける
状況が悪くなればなるほど悪いところにしか目がいきません。
例えば、
年収が低いから不満が始まり
↓
作業環境も悪い
↓
通勤距離も遠いし疲れる
このようにどんどんエスカレートしていきます。
唯一、人間関係が良い職場だとしてもその部分の良いところなんて頭の片隅にもなく、不満ばかりに意識が傾いてしまうことがほとんどです。
その唯一の良いところが意外にも超重要な部分かもしれません。
極端な話、
『人間関係は悪いけど年収がめちゃくちゃ満足』
『年収は低いけど人間関係が良いから気軽に相談もできるし良い環境』
良いところを見つけることができれば負け組なんて考えは解消されることがあります。
悪いところばかり見ず、しっかりと良いところも見つけてみてください。
③自分が良ければ良し
今の会社で自分が良いと思えるなら、世間的に負け組と思われていても気にすることはないということです。

工場は簡単な仕事で楽してる。
汚れそうだし環境が悪い仕事。
仮にこのように思われたり、言われたりしても一切気にする必要はありません。
なぜなら、自分が良いと思っているなら他にどう思われようと関係がないからです。
そもそも工場も立派な仕事ですし自分が満足ならそれでいいんです!
もし周りの目を気にしている人がいればそんなことは考えず、自分を大事にしてくださいね。
④転職をする
最終的な方法です。
自分が頑張っていても満足できる状況に変えられないことも多くあります。
自分がもう無理だ!と思う会社で働いていてもストレスが溜まる一方でなので、そのような時は転職をして根本的に状況を変える方法しかありません。
工場特化の求人サイト
・【はたらくヨロコビ】 寮完備の仕事が満載!
・未経験で月収30万円〜も可!工場・製造業の正社員転職サービス【コウジョウ転職】 未経験でも正社員を目指して働ける
・工場系シゴト情報求人サイト「工場求人ナビ」 東証1部上場企業である日総工産が運営している
・【期間工.jp】 大手車メーカーを豊富に取り扱う期間従業員特化型

自分に合う工場が見つかるかもしれません!
まとめ:負け組かは人それぞれの感じ方によって違う

今回の記事では工場勤務が負け組と感じてしまうパターンと勝ち組と感じるパターンをご紹介しました。
いろいろな理由で負け組・勝ち組と感じることはありますが、それも人それぞれの感じ方で違います。
自分の性格、生活する環境、仕事で求めていることなどによって感じ方は大きく変わります。
どう感じるにしても工場勤務は日本を支えていく立派な仕事です。
生きていくには欠かせない様々なモノをつくっているのが工場です。

これだけは忘れないでください。
世間の目は気にせず自分の考えを大事にし、それでも『負け組』と感じてしまうときは打開するための行動を取って楽しい人生にしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。
工場勤務を辞めたい時の対処法はこちら↓
工場勤務を辞めたい時の対処法を理由別で8選解説!
工場の正社員のメリット・デメリットについてはこちら↓
工場勤務正社員のメリット・デメリットは?体験して感じたこと