工場勤務でこの言葉を聞いたこと・経験したことはありますか?
「12時間勤務」
2交代制12時間勤務を採用している工場は実在します。
結論から言いますと残業代は多くもらえるけどかなりきつく、もらえるお金が増えるから良いと感じる方もいますが、大半の方は『嫌』と感じます。
なぜ12時間勤になってしまうのかと言うと、人員不足で12時間勤務をしなければならないのが主な理由として挙げられます。
文字通り12時間働くのできついと思って当たり前ですよね。
実際私も新卒で入社した工場で12時間勤務を約2年間やっていました。
今回の記事では工場の12時間勤務の実態とメリット・デメリットの部分を紹介します。
- 工場12時間勤務の実態とは
- メリットとデメリットを知りたい
- きつすぎて辞めたい

実態も解説しますが、辞めたいと悩んでいる方に向け私の実体験を踏まえてサポートいたします!
工場12時間勤務の2交代制とは

工場勤務では、日勤・遅番・夜勤に分かれて働く場合が多く、2交代制または3交代制になります。
8時間定時の3交代の場合
・日勤8時間→遅番8時間→夜勤8時間=24時間なので1日の生産が終了
8時間定時の2交代の場合
・日勤8時間→遅番or夜勤8時間=16時間で1日の業務終了(間の8時間は生産停止となります)
12時間勤務の2交代の場合
・日勤12時間→夜勤12時間=24時間なので1日の生産が終了
24時間止めることなく生産を続けるため、単純に12時間ずつ2つの班で働くということです。
引継ぎの時間もあるので、12時間+引継ぎという流れでその日の勤務が終了します。
休憩時間も合わせて12時間となっている場合が多く、実質作業する時間としては11時間+引継ぎとなるパターンが多いです。
12時間勤務は違反ではないのか?

違反ではありませんがやり方次第では違反になる可能性があります。
年中ずっと12時間勤務をさせると定められた残業上限時間を超えてしまう可能性があるので、定められた時間を超えないよう状況に応じて突発で定時にしたり、会社側で残業時間を調整します。
しかし、この調整を誤ると残業上限時間を超えてしまい違反になる。ということです。
このようなことは会社側できっちり管理されているので違反になることは滅多にありません。
残業時間について簡単に「説明しますと、原則として月45時間・年360時間となっています。
もし特別な事情があり、労使が合意した場合でも月100時間未満・年720時間以内となっています。
時間外労働についてはこちらにてご参照ください↓
参照:厚生労働省 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
2交代制12時間勤務のデメリット

12時間勤務のデメリットをご紹介します。
プライベートの時間が少ない
会社に12時間拘束されているのでプライベートの時間は少なくなってしまいます。
帰宅後にご飯とお風呂を済ませたらほとんど自由な時間はなく、休日以外は仕事とプライベートのバランスをうまく保つことは難しいです。

仕事して→寝に帰る。みたいな生活になってしまいますね。
疲労が溜まる
普通に仕事をしているだけで疲れるので12時間となればさらに疲れやすくなります。
もしその仕事が好きだとしても拘束時間が長いので確実に疲労は溜まっていき、体調も崩しやすくなってしまいます。

夜勤は特に疲れます。すごく眠いのできついです。
作業に飽きる
工場は作業が単調で飽きやすいと言われることが多いです。
たしかに単調作業は多く作業によって飽きやすい傾向がありますが、12時間ですとさらに飽きやすくなります。

逆に言うと慣れれば簡単ではありますが、簡単だからこそ飽きてしまって時間が過ぎるのが遅く感じます。
休みが変則
これはメリットとも言えますが、12時間勤務ですとほとんどの企業は4勤2休での勤務となり、シフト制です。
12時間勤務の工場ですと3班編成が主流となります。
すべての班が4日働いて2日休むことで24時間止めることなく生産を続けることができます。

うまくできているのね。
なので平日が休みになったり、土日が休みになったり変則勤務なので人によってきついと思ってしまうこともあります。

当時はまだ10代だったので土日に友人となかなか遊べなかったのがきつかったです。
精神的に病みがち
長い時間会社にいるので仕事を中心とした生活になってしまうこともあり、「自分はこんな生活をしていていいのか」など精神的に病んでしまうパターンも少なくありません。

私もこのような考えがあって仕事中ずっと『この生活をどうにかしたい』と思ってました。
2交代制12時間勤務のメリット

デメリットは多くありますが、そんな中でもメリットは存在します。
続いては12時間勤務のメリットをご紹介します。
残業代が多くもらえる
当然1番のメリットです。むしろ残業代がなければ働く人はいませんね。
残業代もそうですが、そこにプラスで夜勤手当ももらえるので大幅に給料に影響します。
作業によるので一概には言えませんが、単調作業を黙々とこなせば残業代はしっかりもらうことができるのは魅力があります。

当時実家暮らしということもあり、身体はきついですが12時間勤務をしていた頃はお金に困ることはありませんでした。
休みが多い
拘束時間は長いので「もう休みか!」のような感覚にはなりづらいですが、4日働ければ2日休むことができるので実際休みまでの周期は短いです。
会社を4日だけ出勤すればいいのでそう考えれば気持ち的には少し楽かもしれません。

拘束時間が長いのでなんとも言えませんが、休みの周期が短いのは気持ち的に楽だなと私は感じていました。
追加残業はほとんどない
「いや、12時間勤務の時点で残業やってるじゃん」実際その通りですが、突発で追加の残業が発生することはほとんどありません。
次のシフトの人達が来ますし、そもそも12時間勤務なのでもう少し残業してなど言われることはないです。

帰れるぞと思っているときに急な残業にならないのは良いですね。まあすでに3時間程度残業していますが(笑)
12時間勤務がきつすぎて辞めたい

メリットはもちろんありますが、それ以前にきついから辞めたいと思う方が多いはずです。
辞めたいと思ったときは、次の転職先を考えたのちに辞めて良いと私は思っています。
なぜなら辞めたいと思いながら働いていると身も心もすごく疲れますし、体調が悪くなってしまう場合もあります。
しかし、生活水準が大きく変わる可能性がある。ということは忘れないでください。
次働く場所が8時間勤務だとすると今までもらっていた残業代は出ないので、月々にもらえる給料がかなり減ってしまうかもしれません。
残業代があるからなんとか生活できていたという方はしっかり次の転職先を決め、慎重に対処してください。
とは言いつつも、きついのに我慢して働いているといずれ限界が来てしまうと思うので少しでも辞めたいと思っている方は早急に転職先を探し、いつでも辞めれる準備をすることが大事です。
すぐに辞めなくても早い段階で準備をしておくことで、いざというときに迷わず辞めることができます。

12時間勤務を経験して思うこと

私は新卒で入社した工場で12時間勤務を約2年間やっていました。
新卒ということもあり、働き始めの頃は周りの友人と比べると多く給料がもらえていたので『めっちゃ稼げるし良いな』と思っていました。
体力にも自信があったので特に苦に感じることもなく働き続けていました。
しかし、1年ほど過ぎたあたりで徐々に不満が増えてきました。

友人と遊ぶこともなかなかできないし、仕事も疲れてきたな。
さらに私が勤めていた会社はもともとの給与水準が低く、ボーナスも少なく、さらに昇給額もすごく低かったです。
それに加えて自由な時間も少なく、同じ班の人との関係もうまくいかずどんどん不満が積み重なり約2年で退職という決断をしました。
お金に関しては企業によって様々ですが、確実に身体には負担が掛かります。
12時間勤務をしていたからこそお金もそれなりに貯めることができたので経験して良かったとは思います。
ですが、またやりたいとは決して思いませんね。
まとめ:メリットもあるが辞めたい時は早めに検討しておくことが大事

今回の記事では工場の12時間勤務の実態とメリット・デメリットの部分を主に紹介しました!
デメリットも多くありますが、稼げるというメリットもあります。
体力に自信があったり、単調作業が好きな方には向いてるかもしれませんが、自由な時間を必ず少なくります。
もし現在12時間勤務をしている方できついと思っている方がいれば転職を検討してみてください。
転職で人生が一変する可能性があるので、落ち込まずにチャレンジしてみることが大事です。
この記事を見て、12時間勤務をやっても良いかなと思った方がもしいれば慎重に検討して無理のないようにしてください。
いずれにしても自分が無理だと思った仕事は我慢せず、辞めるという選択肢があることを忘れてはいけません。
自分に合った仕事は必ずあるので前向きに生きていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。

以上!まるしばでした!

